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第3章 はじめてみましょう

いくら必要か A維持証拠金

売買損益、取引手数料、スワップポイントなどはすべて証拠金勘定の中で日々精算されていきます。評価益や実現益が出た場合にはその金額は証拠金にプラスされますが、評価損や実現損が出るとその分証拠金はマイナスされます。また手数料やスワップポイントも精算した結果、維持証拠金のレベルを割り込むことはできない決まりになっています。維持証拠金は最低保証金の70〜80%に設定されているところが多いようですが、これもブローカーによって違います。

委託証拠金残高がこの維持証拠金を下回ると追加の証拠金を求められます(=マージンコール)。

(例)
(A)の例において委託証拠金を150万円入れ、10万ドルの取引を行います。ここで維持証拠金率が70%であったとします。

維持証拠金は1万ドルあたり7万円(1万ドルあたりの当初証拠金が10万円で、その70%)ですので、このポジションを維持するためには70万円の委託証拠金が残っていないといけないということになります。逆にいえば、追加保証金を求められずに損を出してよい金額は80万円となります。値段で言えば、80銭までは反対方向へ行っても耐えられるということになります。余裕資金の50万円を入れておかない場合は、30銭アゲインストに行っただけでマージンコールがかかることになります。