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第1章 日経とは

平均株価とは

たしかに毎日どこかのニュースで、日経平均については、その値段や一日の動きがどうなったということが必ず登場してくる。連日値段が上がっていれば、なんとなく景気がいいような気になってくるし、毎日下がっているような時には、無駄にお金を使おうという雰囲気が世の中全体からなくなってくる。単なる値段であるのに、かなり心理的な影響を与えていることは間違いない。

日経平均というは、株価指数と呼ばれるもののひとつである。株価指数とは、株式市場全体が上がったか下がったかを簡単に見ることの出来るように工夫された指標である。要するに株式という金融マーケット全体の動きを、ひとつの数字に凝縮するにことによって、すぐに全体をとらえられることができるように作られている。ひとつの数字に凝縮するとはいっても、いろいろな考え方で作ることができるが、その代表的なものが個別の株価を足していって、その平均値をもとめるという方法である。

この平均値でもとめられる平均株価というものは、大別すると2種類となる。ひとつは単純平均方式で、100円と200円と300円の株価の平均は200円というふうに計算するもので、日経平均株価はこのタイプになる。アメリカのダウ平均の算出方法をまねたものである。もうひとつは時価総額(=発行済み株式数×株価)を加味する方法で、ある時期を100として、すべての個別株式の時価総額の合計を変化率によって指数化し表わしたものである。すべての株価の加重平均を見ていることになる。東証株価指数(=TOPIX)やアメリカのS&P500指数がこれにあたる。

要するに、平均した株価といっても、その平均値の取り方が違い、どちらにも一長一短がある。計算の方法から見てわかるように、単純平均のほうは構成銘柄のうち値段の高いもの(=値がさ株)に影響を受けやすくなってしまう。逆に加重平均のほうは時価総額の高いものに左右されやすくなる。したがって、市場全体の動きを語る平均株価とはいっても、その計算方法がどちらのタイプかで、この数字に影響を与えやすい個別の株式は必然的に違ったものになってくる。

しかし世界的にながめてみても、単純平均で算出される株価のほうが一般には、ポピュラーなようだ。加重平均はある時点を100としているので、ある時点より以前と比較しにくいのに比べて、単純平均のほうが歴史が古く、過去と比較するには都合がよいことが大きいのであろう。人々の記憶のなかでも、日本株と言ったら日経平均株価、米国株といったらダウ平均が最初に思い浮かぶことのほうが多いようだ。しかし単純平均の株価指数では、値がさ株の影響が相対的に大きいなどの欠陥があるため、プロの投資家や中長期に保有を強いられる機関投資家などは加重平均型の株価指数のほうを好んで使用する傾向がある。

こうした平均株価として算出される株式市場全体の表す数字のことを「株価指数」という。平均株価イコール株価指数と考えても問題はないだろう。日本の株式市場を表わす代表選手として、計算方法が違う「日経平均」と「東証株価指数」がある。どちらの数字にも良い点、悪い点を含めた特徴があるのだが、マーケットにおける流動性や取引のバラエティからいっても、「日経平均」のほうがよりポピュラーで、一般の人にもなじみやすいことは間違いない。